ナイーブな息子。

 
  新人営業マン、柴田君の話。
 
 大卒入社。
 うちのトップセールスマン板垣さんについて勉強していた。
  県内でもそれなりの成績を残している先輩がマンツーマンで教授する。他の支所の営業マン、同期新人からも、羨望の的である。

  柴田君、、、

  …ちょっとおバカであった。


  時間はたっぷり使う。
  「お客さん、待ってるんじゃない?」とこちらが急かしたりする。普通、営業マンって速いから。すぐ行かなきゃダメなんじゃあ?

  柴田君、わからないことあったら聞いてね。
  ふぅむ。。。

  わからないことだらけだね^_^


  …そしてわりと気を遣う人なのです。
  

  私は同時進行で事務処理を進めるので、常に進んでいる。机の上がきれいに片付くタイミングってあまりない。
  柴田君は気を遣って、常に空くのを、待っている、、、。

  こちらは優先順位をつけてやるから。何時に約束したの?何がいるの?ときく。

  後になって「ずっと待ってたのか……」と思うのも嫌だから。



  おバカだし、時間かかるし、要領悪いけど、人がいいので憎めない。

  板垣さんなんかは研修期間終わったので、わりと解放している。

  要領良く賢く無駄なくやる板垣さんからすれば、柴田君なんて「大丈夫か?コイツ」ほどの存在かもしれない。
  営業マンたるもの、常にスマートにあらねばならない。常に相手をみて行動しなければならない。そういうことができない。板垣さんからすれば「なってない、0点」なのだ。

  柴田君、それすら読めない。
  普通に考えたら、板垣さんの真似をしたらいい。よく観察して、よく質問して、尊敬して信じてやったら、成績だってそれなりについてくると思う。
  板垣さんは言っていた「お前の今までの経験なんか、大学で何勉強してきたのか知らんけど、ココきたら役立たんぞ。全部、歯が立たんぞ。自分らしさ、とか言うなよ。お前の経験なんかなんでもないぞ。まぁ全部捨てぇよ。全部捨てて、俺にぶつかってきてええんだぞ。必死でやってみろ」

  それなら、ちょっとおバカでもできそうだ。

  ……と、浅はかに私なんかは思うのだが。
  ジェネレーションギャップというか、体育会系でもないし、先輩に無心に突進しない。アピールというか、媚びたりもしない。

  同期新人たちの中にも、辞める人や病んだ人が出始めている。

  営業マンである限り、常に数字との闘いだとは思うけれど、彼はわりと淡々としている。

  柴田君なりに悩み、葛藤はあるのだろうけど、なんかそれでも待っている感じがある。
  頼んだことはスイスイやってくれる。素直に気持ちよく。頼まれると嬉しそうだ。

  お昼休みに話をしたりすると母子家庭(?)、なんかお母さんの顔色を見ながら育ったのだろうなー、と想像できる。しかもお母さん、家にあまり居ないようだ。

  お母さんの機嫌の良い時悪い時、、、

  自分なんか優しくされなくてもいいのだという態度。
  そのくせ邪魔してはいけないと待っている、、、。
 …そんな不器用、、、。


  …多少のヒネクレも無いこともないけど、「仲間第一、先輩第一」と考えているのは、伝わってくる。

  へなちょこ柴田君を、「あんた、それでええんかいね!」と窓口のおばさん職員たちが手を貸す。

  私だって聞くもの「もぅ大丈夫ね?」って。

  今はそれでいい。
  研修期間は終わって、一人前に目標を持たされているけど。それなりに前向きに、少しづつ、お願いの仕方をおぼえている。

  (春と今と比べれば)一人前になってきた。

  足りないところ、マイペースなところ、おバカなところは、すぐには矯正できない。そりゃそうだ。


  はじめは「どうしよう新人類だ、、」と思っていたけど、「やれやれ」と思えるようになった。

  でもそれは昼休みを共にした時間が長いから許せるのだろう。

  反応をうかがう姿勢は変わらず、もうなんか、息子をみるようだ、、、。目線が母。

  できない子ほど可愛い。

  「辞めるやつもおるけど、仕事は難しいけど。俺、この支所好きなんです」

  
  彼の免許証の写真は、今より顔がふっくらとしているが、髪は長髪ウネウネで睨んでいる。つっぱっている。
  
  今はスッキリとした髪型、顔つき。

  営業スマイルもできるようになりました^_^


  
  板垣さんに認められるよう、頑張れよ。
  褒められたいんだよね。

  やっぱり淋しそうに見える。
  社会人一年生。ナイーブ。

  あからさまに褒めたり注意したりするのもアレなので見守っている。陰から。

  他の営業マンみたいに、不必要に盛った話もしないし、損得勘定しないし、表裏ないし、そういう信頼感はある。
  (板垣さん、クチはお上手だけど、賢くて便利だけど、セコイし裏がありそう、、、、私は気を許せない)

  「信頼感がある」実は、何より大事だよ


  傷は少なめで乗り越えてほしい。
  あまり傷ついてほしくない。
  (陰から見守るあきこ姉ちゃんの気持ち。巨人の星

  若いから、いろんなことができるはず

  辞めるのは簡単、続けることは難しい
  
  

  

コメントって、難しい。

 
  他人ブログにつける自分コメントの話。

  私はあんまりコメントをつけません。
  何故なら自分の言葉は「足りない」から。

  自信が無いです。

  自分のブログでは結構言葉をはしょっているので(気持ち重視で言葉を選ぶ)、一生懸命に言葉を「足して」いるコメントも、自分的にどーなのかな?と思います。
  
  他人から自分ブログへコメントもらうことで、記事以上に気持ちが深まることもあります。掘り下げてもらえる。
  そういう他人からのコメントって、ホント、ありがたいな、と思うのです。私も楽しい^_^


  ただ他人ブログに、私がコメントする場合は気をつけねば、、、、、。

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  私は評価するのが苦手です。
  わりとわからなくなります。

  「いい記事だ」という意味で皆さんスターをつけるのですよね?

  私は評価できず、「好き」かそうじゃないか、でスターをつける。

  (さらに「参考にしよう」とか「何回か読みたい」とか「心のアルバム」と思った記事を、非公開で、ブックマークする。私の場合)

  
  例えば、短歌俳句の記事ならば、好きなものにスターをつける。
  上手いか下手か、ではない。
  例えばどんなに優れていると検証されたとして、私は当然無関係に、スターをつける。下手でも好きなら構わない。

  私の場合、通常、スターひとつ。

  ゼロか1か、の世界です。

  それは記事の話。

  


  コメント欄。自分宛に他人がコメント書いてくれたらとりあえずスターつける。読みました!という意味で。それでコメント返しをする。礼儀です。
  他人ブログについた他人コメントにスター付ける時は、同意!という意味で。あるいはその返し素敵です!という意味で。

  
  コメントしたらコメントしたことで広がる、あるいは深まることはあるけど。

  昨日はちょっと失敗して、どうしていいかわからなくなって、挙句、何も言えなくなった。
  コメントする場合、私の場合、好き前提(記事の文章センス、感情センスで。内容は実在かどうかは無関係で、フィクションでも構わないです。でも上手い下手評価しているつもりはなく、やっぱり自分がその文章が好きか、内容が好きかそうでないかが問題)でする。
  興味ない人の記事はコメントしません。

  
  言葉が足りないくせにコメントしちゃうのは、(なんとなくわかってもらえるだろう)という甘えです。

  ドロさんやきなこさんは、しっかり補足してコメント返ししてくれるので、甘えっぱなしです。他の方々も、誠意を持って応えてくれる。ありがたいことです。

  
  つまり詳細。
  なんとなく自分が好きだなーとコメントして、記事とは切り離して私信として。
  …当人はもやっとしたトコロだったかもしれない、あコメントしなきゃよかった気をつかわせた!、、、あ、アドバイスとかそんなつもりでもなかった!、、、素人なんですーごめんなさいー、…と書いてもアレだよな、、、気をつかわすよな、、、、ま、いいか自分話になるけど(難しいですよね)と同意コメントにしよう、、、って。
  したら工夫の仕方とか小技を教えてくれた!、、、でも結びが「出来はともかくとして」、、、あなるほど、そうやったらサラッと収まるのかと納得したものの、ありがとうございますってさらにコメントを重ねることは、ブログ主の幸せなのか?と考えるうちに、スターを付けて結局コメントはしなかった。

  にしても「出来はともかくとして」をどうすれば、、、、

  と、もやもやしていたのであります。

  
  基本、礼儀として。
  話しかけたら聞くものです。

  私が目上の人にメールすれば自分メールで終わるのが普通。

  「つらつら」私

  「そうだよね、つらつら」相手

  「今日はいろいろありがとうございますー、スッキリしました^_^」私

  「いえいえ、どういたしましてー」相手
  
  「おやすみなさいー」私

  「おやすみなさいー」相手
   

  …だとしても、

  自分で終わりたいばかりにさらに「^_^」と無意味に送信したりする。(もう寝ろ)
  ……返さないでくれ…と念じながら。シツコイと思われても後輩の礼儀、自分的に。


    では「出来はともかくとして」で終わらせてはいけないだろう


  全く足りてない自分であります

  
  コメント返しさせたら悪いと思ってコメントできなくなる若輩者。


パチパチ燃える。

  土曜日にレイトショーを観た。

  作品がどうのこうのと記事http://sprighascome.hatenablog.com/entry/2014/08/24/163006を書いたけど、その後の自分の落ち着きようが違う。
  私は「映画館で映画を観る」ことに飢えていた。

  「映画館で映画を観たい欲望」



  こらえてこらえてこらえていたのです。



  本来R指定作品なんかはコッソリ観るものなんじゃないかと思っている。
  コッソリ観るからエロい。押し入れから覗く的な?
  隠すから恥ずかしいし、エロい。
  そういうのって大事だと思います。

  土曜日に観た「愛の渦」は、R指定だけど「官能」ジャンルというよりは「問題作」ジャンルと認識していたので、まぁ映画館でもいいか!と思い、参戦。
  そしてセックスの話なんだけど、描き方が清々しい。エロいかエロくないかといったら、エロいけど、「皆で観た方が楽しい」…個人的意見ですけど。エンターテイメント性高い。
  乱交パーティという設定がそうさせるのだと思います。
  観られること前提。
  隠していないのだから。

  「1人でコッソリ家で観る」より、「映画館で観る」のが正しい。そう思います

  ……、正しいと、言い張る!!

  「映画館で観るべき」作品なのです。

  (スケベな事を)したくてしたくてしたくて仕方ない人しかココには居ない!!と登場人物が言うのですが…

  
  映画館で映画観たくて観たくて観たくて仕方ない、欲望、みたいなのが同調して。……たまらないッス^_^
  会場が暗くなり静まる瞬間、、タイトルが出るまでの緊張感、、、シートの感触、、、物語に集中していく自分。
  臨場感倍増

  まさに欲望なんですよね……、


  映画館で映画を観る、
  友達とカップルで家族と、あるいは1人で。
  会場の中では等しく皆1人で、作品と向き合う。改まって、座り直す、そういうのが好きです。

 
  居間のテレビで、パソコンの前で、観るのとは違う。

  ムズムズするような欲望を実感した。
  (今後自覚して、いろいろ映画館の上演作品なんかもちゃんとチェックしようと思いました)

  映画館ってやっぱり、、、
  前時代的な物かもしれないけど、、、

   お金を払う価値はあるなぁ、、、
   シートに時間に空間に、お金払ってるなぁー…と思いました。

   着ていく服装も考えました。
  あまりフェミニンでもあまりアートでも、あまりに普段着でも、あまりにボーイッシュでも、、、、と、うだうだと。
  結果、ピンクシャツ(古着)、ジーンズ、サンダル、、、みたいな。
  夏なのでストローハットはいつもかぶるけど「レイトショーだからやめよう」みたいな。
  
  映画館で映画を観る……ただそれだけなのに!

   なんかワクワクしちゃって。
   胸がパチパチと燃える

  ライブ会場で生の音楽を聴いて感動しちゃう時みたいに、
  美術館でサシで作品と対峙する時みたいに、
  池松壮亮が朝の町を走るように、
  誰かを好きになる時みたいに、

  胸がパチパチと燃えた


  ホント、闇にあがる花火みたい

  この熱で私は生きている

  この残像で私は生きている


  簡単に手に入る時には意識しないけど
  えがたいモノだと実感してその残像を探して求める。

  静かに私を燃やす胸の炎
  

  
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  からあげ定食。
  骨付きからあげ「丼丼」 980円。
  揚げたて。部位いろいろ。となりのミートショップで新鮮なトコロを仕入れているのではないか?
  ミニうどん付き。
  リピート確定。美味い^_^



  …僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる、と言ったのは高村光太郎

  私がいつも道を覚えられないのは、私が道をいつも一本道だと思っているから。

  脇道も曲がり道も二股道も、私の中で一本道だ。まっすぐに伸びて続いていく。
  曲がる時も私は常に正面。
  東西南北関係ないです。私は常に前向き。
  右へ曲がるのは坂道を登るようなもので。信号は目印。三叉路に行き当たっても、自然に流れてしまう。
  私の前に道はあり、私の後ろにも道はある。
  

  鳥のからあげを、多分他人より多く選んでいることに最近気づいた。
  頻度の問題として。

  自分が当たり前だと思っていることは、他人と比較して初めて当たり前なのか否か、表れる。

  大分では鳥のからあげが名物になってるらしい。広島の有名なからあげも食べたよ。ホットモットではとりあえずからあげ弁当。とり南蛮でもいい。タルタルソースが犯罪です普段はマヨネーズ要らないのに。塩からあげっていうのもある。レモンも必須です。鳥からあげ串ってのもあるよね。ローソンのからあげくんも、補給的に利用する。ケンタッキーなら迷わずオリジナルチキン。骨付きをからあげして甘酢に漬けたのが、最強に好きです。軟骨ごと食べるのが好き。血が黒くなってる部分も好き。テラテラの指とテラテラの口元で、我を忘れて野生に戻ります。
  個人的には衣に味が付いているのが好きです。
 
  思い出のからあげは、大学時代に近所にあった弁当屋のからあげ(からあげ弁当)
  にんにくを挟んでそのまま揚げてある。自家製の味付け。コショウとスパイスが効いている。ソースは邪道。カラッと揚げたて。ご飯に合います。たとえにんにく臭くなっても構わない!…でも絶妙なにんにく量。臭うような臭わないような…。やり過ぎないからこそクドくなく、後味の余韻を残し、また注文しちゃうのですね^_^
  すでに遠隔地のからあげなので、思い出は美しいです。あの日あの時あの場所で君にもし出会えたなら〜♩バイ小田和正
  

  なんとなく「からあげについて語る自分」に最近気づきました。

  私の道は一本道。
  欲望の一本道。

  光ある方へ



  

「愛の渦」をみた。

「愛の渦」
  池松壮亮門脇麦、、出演。
  原作・脚本・監督  三浦大輔。2013年。
  レイトショー。
  
  男女8人、乱交パーティの話。
  午前0時から午前5時まで。参加者は保母さん、OL、女子大生、女傑、デブの童貞、フリーターニート、営業マン。時間を追って物語も進み、まるで自分も乱交パーティに参加したような緊張感と達成感(?)が味わえる映画です。
  (外国ではどうかわからないけど、イヤ日本でも参加したことないからわからないけど)こんなバスタオル一枚のシチュエーションでも、挨拶から始まり「あの、初めて参加される方ですか?」とすっごいひきつりながら話しかける、みたいなトコロが笑える。恥ずかしいよなー、、。どうやって始めるんだろう、って駆け引きが、なんか凄いです。
  あからさまにバカにしたり、そういうのもある。ケンカして仲直り、もある。いちばん一般的な感じの人が、いちばん残酷だった。格差。自分より上か下か、、、人間模様が凄いです。

  「ここにはやりたくてやりたくて仕方ないスケベなヤツらしかいないんだよ!」って女傑に一喝されたりする。それでも、なるべくさりげなく、カッコつけたりして、その行為自体が哀しいような、可笑しいような、、、、。もちろんセックスシーンなんかは「この世の春、生きてて良かった〜」みたいになってる^_^

  池松壮亮ニートなんだな。すごい猫背で、全然喋れなくて、急にキレたりして。ひきこもりかもしれない。それくらいダークな空気を背負っている。
  門脇麦は真面目で大人しい女子大生。こちらも全然喋らないけど、すごく緊張しながらもエロいことたくさん想像してるような雰囲気。
  「よろしくお願いします」「よろしくお願いします」と深々とお辞儀をして始める二人ですが、、、、まぁ、池松君は門脇さんを好きになっちゃうんだな^_^
  ぉお、ラブストーリーだ

  ハンパな官能映画とか、消化不良で好きじゃないけど。
  こういう思い切り「性欲」と向き合ってる作品って、逆に清々しい。身体と身体のぶつかり合い。むき出しだなぁ。
  
  池松青年が、朝6時の渋谷(?)の町を走る後ろ姿があって。
  今はいろいろと辛いこともあるけど。昨日の夜は楽しかったな!君が暖かかったこと、君が優しかったこと、声や顔や体をずっと覚えているからな!と背中が言っている。
  何か壁を打ち破りたい時、勇気を出して自分と向き合おう。
  池松青年が暗いトンネルを抜けて、幸せになってくれたらいいと思う。
                   …って会場全体が思ったと思う。
  
  チンピラ店長とチンピラ店員も良かった。ヤクザだ…。
  見たことあるなぁー、と思ったら窪塚洋介だった。店長は田中哲司
  朝の光は窪塚洋介にも訪れる。君にも幸あれ。      
                …って会場全体が思ったと思う。
  
   
  レイトショーでR指定作品を観にきたことがないので、そわそわしてしまった。
  男性1人客割合が高く、始まるまで(ポルノだったらどうしよう、、イヤどうもできないけど)と、持ち込みの本を読むフリをしていた。
  門脇麦ファンのリピーターもいるかもしれない。頑張ってたよ^_^麦ちゃん。
  
  コメディと言ったら言い過ぎだけど、エンターテイメント性の高い良質の人間ドラマです。
  女傑がいちばん優しかったな^_^
  人間っていいなー、と思える作品です。



  山口市立中央図書館にて。
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  この図書館は明るく広く、現代アートみたいな試みを積極的にしている。というか「山口情報芸術センター内に図書館がある」が正しいのかな?
  時々、坂本龍一が歩いている。
  私は頻繁に利用させてもらっています^_^
  
  映画館は小さいけど、奇抜で攻撃的な作品ばかりかけています。
  来週か再来週のレイトショーは「恋の渦」これは三浦大輔脚本。合コンの話。
  
  今は中庭でキャッサバ(イモ科)の栽培をしている。

  アート会場は無料。
  いつも人はおらず閑散としている。

  今は竹をテーマに何かアクティビティをしているらしい。
  映画館の通路から迷い込んでしまった、、、
  「竹で宇宙を表したインドネシア人の作品です」と言われた。え、竹で宇宙を…?
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  床の赤いのは太陽です(上の写真)
  手前が地球?だと思います(下の写真)

  
  「Y市の出来事」というアトラクションがあって、山口の鷺流狂言を紹介していた。
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  通路の手前と奥にプロジェクターが置いてある。
  手前は小学校で狂言を上演した時の記録したもの。
  奥は狂言師たちの日常を記録したもの。
  伝統と日常と交じりあう通路。
  なんかいいなぁー、とホンワカする^_^
  プロジェクターのカタカタカタカタカタっていう音がいい。
  
  隣の部屋には、狂言師たちの系譜と望遠鏡があった。
  鷺流狂言の家元本家は途絶えてしまったらしい。今は佐渡と佐賀と山口だけ。
  望遠鏡は向かいの山にセットされており、白鷺も青鷺も見ることができる。

  創始者の首が長かったから「鷺流」なのですって
  
  10月に能楽堂で公演するらしい。
  行けたらいいなぁ。

顧客満足度。

  職場で始まった「顧客満足度アップ活動」…
  わりと大掛かりに始まりました。

  どんなものかというと…、
  綿密に時間を区切られて、現状分析、問題の掘り下げ、解決方法を全員でディスカッションする。
  「全員ディスカッションの場」では、支所長や次長はクチを出さない。部下の中で窓口リーダーと渉外リーダーを決めて、彼等が司会を務める。支所長と次長はリーダー達と個人面談を持ち、「全員ディスカッションの場」のビジョンを持たせる。また、支所長と次長は個人ごとに、自分がどんな接客サービスを目指していくのか、ビジョンを持たせる。中将来的な目標をそれぞれと共有し、観察・指導していく。
  上司が個人ごとに目標を与えるのではなく、自分達で「気づき」、自分達で「考え」、自分達で「向上」していくことを目指す。

  本部からオブザーバーが3人やってくる。彼等は東京の方で研修を受けて来たのですって。
  オブザーバーは、支所長、次長とも、それぞれ面談して、やり方のビジョンを持たせる。
  驚いたことに!彼等は全て録画している…!オブザーバーと支所長、次長面談が1時間づつ。支所長、次長がリーダー達と面談するのに1時間づつ。そして全員ディスカッションは1時間。その後の振り返り、反省点もほぼ1時間。それを1週間に1度、やるそうな!どんだけ録画するのだ!いつ誰が見るのだ!
  (録画してるよ、、、ってクチで言って、実は録画してないかもしれない^_^)

  振り返りで、オブザーバー達は点数をつける。私はリーダーではないからソレがどれほどのモノかわからないけど、ディスカッションの場において、良かったトコロ悪かったトコロを点数表示されるらしい。支所の点数として一ヶ月間続けるのである。
  
  8月の支所目標は「礼儀正しく気持ちのよい挨拶、対応、言葉遣いをする」である。

  「自分なりの目標をシートに書きこめよ!」って、紙を渡されているけど。
  何だよ…。かったるい…。

  皆で楽しく気軽にやろうねー、とお茶とお菓子が用意された。雰囲気が大事なのですって。

  司会進行のリーダー二人は意見を言うこともできるけど、まずは自分達以外の意見を引き出して纏める方が仕事。私の他に3人の参加者。空気を読まない人ばかりだったので苦労。リーダーと私合わせて3人。なんとか意見の合意点を探り「うんうん、そうだそうだ」と強くうなづきあって、時には冗談を言い雰囲気を演出して、無理矢理「多数派意見モード」を出して、「明日からできる解決方法」まで持っていった。…ヤツらはマイペースなので結託はしない。ほっといてもこちら側が「多数派意見」になれるのだけど、時間制限があるので、「ちゃんと気づいて、掘り下げて考えて、解決方法を皆で決めた」テイにするのが苦労なのだ。流れを読まないから。いろんな事を言い出すし。「有意義なディスカッション」をするのって、反対意見を出すのも大事だけど、それ以上に前向きで建設的な妥協が必要なんだよね。
  (「妥協」って、悪いイメージの言葉だけど、私はわりと良い言葉だと思います。大人っぽいではないか^_^)


  疲れる〜

  
  そんなに大掛かりに時間やお金をかけてやる事でもないと思うけど。
  最終的に今回決めた解決方法は「挨拶リーダーを決めて、リーダーが率先していらっしゃいませありがとうございましたを言う」可愛いらしいじゃないですか!…そこまで行くのに、どれだけアイコンタクトをとっただろう。
  「皆で話しあって決めた」感が大事なのです。

  リーダー達も、次期指導者候補な訳で。人の話を引き出したり、意見を纏めたり、相談したりする練習なのでしょう。
  
  …かったるいけどヤルもんね。かったるいけどヤルしかないでしょう。
  オブザーバーが来て頑張って指導しているのに「フン、私は関係ないわ」という態度の人が、私は逆に信じられない。返事をしろよー。
  それって支所の評価を下げるより前に、あなたの評価を下げている。
  

  だから、

  空気読めよ!!!

  (そんな結論…)




上野千鶴子、ナナメ読み。

  悩める30代女性として、面白く読んでいます。ナナメ読みですけど。社会学の本って、疑ってかかる癖があります。もちろん「そうかぁ?」と思うこともありますけど、「そうだそうだ」と思うことも多々。
  女性の立場から、スカッとするモノイイ。…悪口なんじゃないかと思うものも。悪口なんでしょうけど。ていうか、怒ってるのでしょうね。

  言いたくても言えないこと、多いですから

  本が売れるのもわかる。わかりやすいし、毒も愛もある。

  悩む人ってとりあえず「バカじゃないの?」が必要だと思う。毒と愛のある罵倒。それができるのは、やはり同じようなことで悩む人だけ。傷ついた人しか他人の傷を想像できない。
  人間は壊れものなんだと彼女は言った。だから壊れもののように扱え、と。

  孤独な人には孤独の人から「孤独なんて自分も知ってる、あなただけじゃないよ」

  虚しい人には虚しい人から「虚しさなんて自分も知ってる、あなただけじゃないよ」

  貧乏な人、病気の人、生真面目すぎる人、、、。

  悩みの解決方法は、精神的なソフトと外的条件のハードと、両方から考えるべきだと思うけど。
  最初の一発「バカじゃないの?」と気合いを入れてくれる人がいるのといないのでは、朝の目覚めが違う。上野先生、ありがとう^_^


  女性であることを楽しめない、
  他の同年代女性と自分を比較してしょげる、
  将来に不安を感じてしまう、
  罪悪感や義務感や疎外感を持ってしまう、
                 …そんな時。上野千鶴子、効きます。


  クヨクヨしてしまう時こそ、バカバカしい事をした方がよい
  
  

  

生活と遊び。

  萩市。来年の大河「花燃ゆ」が決まって気合いが入ってきました。
  道の駅のおじさんもキビキビ働いていたよ。マチオコシだー
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  高杉晋作広場で紙芝居やってました。


  浦上記念館で焼きものの展覧会をみてきました。
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  縄文ものも中国ものも。最新なアートものまで。

  焼きもの、なかなかです。深いですなぁー!

  私、初めて信楽焼きを「美しい」と思いました。だってザラザラで茶色なんだもの。土の素朴さなのかもしれないけど、やっとその「美しさ」を知りました。器なのに触れられないような美しさがありますね。
  スポットライト当てられた信楽焼きにほくほくとしました。

  有田焼きなんかは派手だし、わかりやすいけどね。
  マイセン、ウエッジウッドも。

  備前焼きとか渋いー!丹波焼き、越前焼き、常滑焼き。渋いっす。
  
  「甕」は、下部分が不安定だけれど土に埋めて使うのですって。「大甕」はもう埋めたら出さない。道具というよりも備え付けの家具。
  「鉢」「壺」にはない不安定感がそそります^_^首部分も工夫いろいろ。セクシーです。

  驚いたのが「出石焼き
  白磁♥︎
  美しいー^_^
  白だよ白!
  
  細工も凝っていて現代的・抽象的です。全く古さがないです。
  花がいけにくい、、、。美しいよね、、、。
  うっとり、、、、。
  ペタっと触りたいー!
  指紋なんか付かなそうな生地だけれど、磨きたいなぁ。重たいのかなぁ。
  出石焼き、唸ります^_^
  
  
  器だけれど実用性を欠いたものも多く、、、使ってみたいような、飾っておきたいような、、、でも使えたらカッコイイよな、、、という展示物の数々。
  普通の食べ物や花では収まりませんねー。器も進化しましたね。
  何を入れよう、何を隠そう、何を合わせようと考えるとワクワクします。

  ついつい萩焼き窯元直売所で器・物色。つい真剣に見てしまう。萩焼きも色々あってよくわからない。
  焼きもの、焼きたーい!

  器、美しいー!

  開眼しました




  ☆

  ついでに香月泰男美術館へも行きました。こちら500円。三隅の町にあります。

  今日は「イタリア遊学」の展覧会。有名なシベリアシリーズより、版画とか台所シリーズの方が私は好み。「一瞬一生」と言う人で、カメラ的スナップが上手。子供のように発見したり驚いたり嬉しがったりするのだろうな、と伺えます。旅シリーズは無邪気です。
  写真を見ると、香月先生は地面にペタっと四つん這いで描いている。三脚とかイーゼルとかじゃないです。隣で奥様が日傘をさしかけていた。…いたる所で四つん這いになっていたのだろうな

  イタリアでのスケッチが展示されてました。クレヨンと水彩。むっちゃ可愛いです!日差しが白い。光が綺麗。
  どれもこれも欲しい。ポストカードにしてしまったらイラストのように軽くなってしまうけど。むっちゃ可愛いです!
  限られた画材だけでちゃちゃっと描くなんて芸は、書道に近いのかなぁ。シンプルな線や色が生き生きとしています。

  いやー、天才だと思います。本気で。

  ありえないなぁ、この人。

  この500円の至福…。
  
  

  そんで隣の湯免温泉につかる、、、、
  ふれあい温泉センター、こちらも500円。
  至福…。

  地元だけに。

  一緒に湯につかっていたおばさまが、香月さんと一緒に働いていたと言う。学校の先生だったのですって。

  「えー!!すごい!!どんな人だったのですかー!」ときいたら

  「すっごく優しい人でしたよ。偉い先生というより、親しみやすい人」

  へぇー。


  やっぱりすっごく優しいんだ、、、。

  ゆっくり湯につかって帰る。

  

  香月泰男美術館の中庭には、シベリアから持ちかえった豆の木があります。

  その周辺には手製のブリキ人形たち。香月先生はオモチャもたくさん製作されたのですが、その中のサーカスシリーズか楽隊シリーズでしょう。

  人形が持つ太鼓には「PEACE」と書かれている


  シベリアの体験も含め、色々な一瞬から香月泰男はあるのだなと思いました。


  お土産は、萩産の梨、新物。
  地ビールのちょんまげブランド、アルトとペールエール。
   香月泰男の「私の旅」スケッチ集。