ゲストハウスの周辺。

  京都で。
ゲストハウスなるものに泊まってみた。

  「町屋を改装して」古いお家に泊まってみたかった。
  「個室で」日常に疲れているのでドミトリーとか、男女共同二段ベットとか無理。個室で検索。
  ネットで検索したらいい感じのところが3700円であった。
  今回は一人旅だったので、贅沢もしないし、学生気分で行きたかった。
  しかも深夜バスのチケットを予約。
  ちょっと確認したかった。
  〈昔の自分のように、今も私は旅できるのか?〉

  昔は深夜バスも乗ったし、ユースホステルも泊まったし、青春18きっぷも買った。

  約10年前、新宿から京都まで5千円だった。
  トイレ休憩で外国人が「ズィスイズ・サーバィバル!」と言っていたので吹いた。確かに過酷な旅だった。ツラカッタ。

  それに比べたら、トイレも付いてるし、三列シートだし、カーテンもあるし。進歩している。ズィスイズ・サーバィバル、と思いましたけれども。

  ☆

  ゲストハウスといっても、共同スペースでお願いしますってだけです。ホテルとは違うよってだけです。共同で快適に過ごすために少しルールがあるだけ。

  建てつけが悪いとか、冷えるとか、声が響くとか、気にしなければ気にならない。
  シャワー付きだったけれど、ここはコレで是非、京都のレトロな温泉銭湯に行ってみたかった。
  タイル貼りの、煙突があるような、暖簾をくぐるやつ。コーヒー牛乳が売ってて、ドライヤ一は1回30円のやつ。露天風呂もサウナもジェットも薬草風呂も電気風呂も打たせ湯もあるのに、まさかの400円。
  銭湯たくさんあるんですよ。
  京都に泊まるなら銭湯。
  
  銭湯たくさんあるんですよ。

  安いし。
  外国人がホカホカになって興奮して、すごく楽しそう。リアル・テルマエロマエ。確かにこれは文化的だし体験型アミューズメントだ。

  バス待ってる時に、話しかけたおば様に「昨日あそこの温泉行ったんですよー」と話したら笑顔で答えてもらった。湯は偉大だ^_^

  それで朝はパン屋でパン。焼きたてですよ。朝7時からですよ。美味しいんですよ。ここはパリか?ってくらい感動しました。ヨーロッパでは朝パン屋普通ですか?京都でもパン屋優秀です。焼きたてがいいですよねー

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  ↑夜ごはん&ビールした店。朝パン屋のついでに写真撮ってみました。ゲストハウスの周辺です。
  元々は銭湯。改装してカフェになってます。天井高くていい感じの音楽がかかってます。店員さんがエプロンしたままカウンターでグラス傾けてまーす。

  ☆

  ゲストハウスの共同こたつスペースにて。
  道中で買った苺大福を食べようと、夜10時頃2階から降りて行ったら、オーナーの奥様がミシンをかけていた。
  こたつで間近にミシンかけを見ながらお話しした。なんでも。近々大規模な手づくり市があるので、その商品を作成しているそう。あと、ペット犬の話とかもしました。
  実は豆大福もあったのだけど、遠慮した。夜中に大福を隣で二つ食べたらいけない気がした。怯えさせるかも、との配慮。一つを差し出す方が人間的なのかも、という葛藤。優しい人だったので、食べたくなくても断れないかもという同情。夜中に苺大福を食べるという罪悪感と至福。。。
  (豆大福は次の日にオヤツとして食しました)
  夜にこたつで知らない人とお茶するのも、ゲストハウスの醍醐味ですね。

  布団にもぐっていたら、自転車が通る音とか、男の子たちの声が聞こえた。
  本当に学生時代に住んでたアパートみたい。
  京都は大学がたくさんあって全体的に学生街みたいな雰囲気がある。吉祥寺とか高円寺とか経堂とか。そんな風に

  ノスタルジー満載です。
  青いなぁ。

  喫茶店がたくさんあるのもいいですよね。
  勉強したり待ち合わせしたり
  味なんかよくわからないのにブルーマウンテン頼んだりね^_^
  そんな風に過ごしてきた。
  そんなことを思い出した。


  観光ホテルや観光ツアーでは出会えないような京都旅もありますねぇ^_^

  オーナーに「チェックイン少し遅れます。今、一乗寺です。これから向かいます」と電話したら「ラーメンですか?」ときかれた。京都ラーメンも美味しいらしいですよ。
  もう「ラーメン」ってそれだけで学生っぽいです。