「天と地の間に」をみた。

 1961年、フランス映画。となっている。監督も出演もアルピニストのガストン・レビュファ。舞台はアルプス、マッターホルン


 ひたすら登山、ロッククライミング、登山、アイスクライミング、登山の風景なのだが、ガストンの語りと、クラシック音楽が後ろで流れている。 

 印象深い言葉が(よじ登るのは人の本能だ)と断言したこと。高いところに登ってみるのは、本能だと。

 なるほど〜。


 古いドキュメント映画なのに、映像がすごい。単に自然がすごいのと、撮影している人がすごいのだと思うけど。機材を持っていくのも大変だろうし、命綱とかつけてるのだろうか。空からの撮影だけじゃないと思う。


 ビバークしている場所も、崖のほんのちょっとでっぱっているところなんです。休まるんだろうか…と思うような崖っぷちなんです。そこで、寝るの?寝られるの?


 ヒートテックとかダウンとか酸素ボンベじゃなくて、セーターにナップザックに素手です!手袋くらいあるだろう!スイスイ登っていきますが!アルピニストってすごい。


 氷河も崖も、ジグザグの稜線も、つららが柱のようになっている風景も、本当に素晴らしいのですが…、

なんだか素晴らしすぎて眠くなってしまいました。プラネタリウムで眠くなるのと一緒で、良い意味です。あまりに美しいと眠くなるんですかねぇ。


 映像の中で、彼らは山頂についてからイグルーを作り始めました。 エスキモーが住んでるような、硬い雪の塊を四角く切って積みあげていくかまくらのような形のものです。時間のかかる遊びだ、と語っていました。山からみる夕焼けと朝焼けを、壮大なショーに参加する、と表現していました。

 山に登っていると人間が現れる、(体と精神のバランスに打ち勝つ、みたいに言ってました)と。一緒に登る人に、本当に友情を抱く、とも。

 

 アルピニストって、すごい。