「ちょっとホタルの時間だから行ってくるね」なんつって(古い)
田舎で暮らす私はここぞとばかりに遠方に住むホタルを知らない友達に言い放つ(メールで^_^)いかにホタルが大量で、星のまたたきのようにあたたかい光で幻想的なものなのか訴える。流れ星みたいなんだよ(本当)とか、深い闇もいいし月の明るいのもいい(本当)とか、宇宙のように静寂で騒がしい(本当)とか、油断すると鼻から入っちゃうんだよ(嘘)とか…。とにかくホタルフィーバーが巻き起こっている。
遠方の友達の反応も一様に期待通りである。
山口在住の職場の人たちは極めてクールだ。本当に在住の人は単なる虫でしかない。保護するものでもないし、かえってきてほしいと願うものではないようだ。子供の頃にバシバシ叩いて落として遊んだモノなんて、さして珍しいものではない。うん、そうだよね。うんうん。クサイよね、うんうん。網戸から入ってきたらやれんよね、うんうん。
… このギャップ!すごいある。
水が美味しいとか、山がきれいとか、空気が美味しいとか、あまりに当たり前で何とも思わないのと同じように、ホタルがいくら飛んでてもそれはホタルでしかないのだ。そうだよね、うんうん。
まぁでも「昨日は近所の川に9時半頃に行ってみたんですー」とかつい報告しちゃう。「ふぅん」と面白くもなさそうに彼女は答えながら、「明るくなる前の明け方もホタルって飛ぶんだよ。3時半はそろそろ明るくなる頃だから…3時…んー、かな?それはまた格別…」などと言いながら何処かに行ってしまった…!
明け方のホタルか…!
それはまた格別何だろうな…!在住の人があえて言うくらいなんだろうな…!
うぅ。
起きれるかな私。
起きれたら、みに行きたいです。