『寂しくもないし、孤独でもないけれど、じゃあこの心のモヤモヤは何だと言うのか』チェコ好き(和田真里奈)大和出版。2019年
読みました^_^
はてなブログの(チェコ好き)さんの記事がすごく好きなので、つい本屋に並んでいたのを買って「うんうん」なんて頷きながら読みきってしまった。
生き方系の本は買うのが恥ずかしいので、本来なら買わない。それなのにスッと買えてしまったのは、本の紹介本だったりするから。それで嬉しいのは、単なるオススメじゃなくて、思う事などを絡めた私的な部分に説得力があるから。
そうなの私こういうのが好きなの。と改めて認識したのです。
言葉や映像や旅に救われるような気がしている、そういう立ち位置。
思えば。
大学生の頃など、自分が好きな本や映画の事を友達とあれこれ話した。自分自身とあえて重ねて話した。アメリカ現代詩のゼミに所属していたので、ポエジーって言うんですけど、〈詩的なもの〉を日常に探すようにしていた。
「夕陽が綺麗」ってことも、歳を重ねたからこそ思う事もあるってのが、わかるようになってきた。
思い出が錯綜してもう処理しきれない。でも遠ざかる感覚は常にある。大学生の頃の気持ちが、どんどん遠くなっていく。
あの頃、何考えてたんだろう
でも一昨日の事もよく思い出せなかったりするから(←ヤバイ)、同じなのかもしれないけど。
言語化しとくのは、だからおもしろい^_^
社会人生活してると、隣の席の人に昨日読んだ本について熱く語ったりできない。友達にラインでオススメする事はしても、夜中に電話をかけたりはしない。だからブログに書いたり、人が書いている記事読んだりして紛らわせている。
後ろばかり振り返っているのではなくて、新しいものに出会いに行けよ!とバンと背中を押すようで、それもまた良い^_^
モヤモヤっていうのは、自分をとりまく環境とか社会のことでしかない、あなたは健全です、と言ってくれているように感じます^_^ありがとうチェコ好きさん
深夜のラジオのような、大好きなレコードのような、友達がくれた手紙のような、優しさと親密さで。ヤマザキマリさんやヨシダナギさんの豪快なエピソードを交えつつ、紹介してくれます。
わたしたちが好きだったこと、
積み重ねつつ、
崩しつつ、
適度に身を浸しつつ、
進化していけたらいいな