人を笑わせるのは、ユーモア、あるいはエスプリ。あるいはウィット。
人に気持ち良く笑ってもらうのって、わりと難しい。
「こないだこんな失敗しちゃった、あはは」と笑い話のつもりで話しても、本気で心配されたり同情されたり励まされたりすることが時々ある、、、。慰めてもらう、、、。
???おっと笑い話だったんだけど??おっとっと。
……話し相手は、生真面目な方か、お人好しか、勝ち組(?)なんだろうな。
笑われない生活を送っているのだろう。
人に笑わないように、笑われることは恥ずかしいことなのだと教育されたのだろう。
……ふと、私は思う。
この人たちは、誰かに(例えば家族や恋人や友達など大切な人に)笑ってもらいたい時は、どうするのだろう???
家族が試験に失敗したとか、恋人が落ちこんでいるとか、友達が離婚したとか、、、。
真っ正面から「さぁ、元気を出して!」と言うばかりなのだろうか。
でもそんな人、落ちこんでる時には会いたくない。馬鹿にされそう。軽蔑されそう。暗いと思われる。そういう時には、ナナメから、裏ワザでそっと許してもらいたい。もしも私だったら。つまらないダジャレで構わない。
ひきかえ、外国人はユーモアのセンスがカッコいい。人を笑わせるのが上手だ。日々練習を重ねて、鍛えている。
彼等は失敗談もするし、人生も語るし、権威をひきずり落ろすし、小道具も使う。
ナンセンスなこともあるし、上手く機能しないこともあるけれど、態度として私は好ましく思う。
相手に笑ってもらうために、肩をすくめてニコリとする、これだけでも大人っぽいではないか。
☆
私は日本のバラエティ番組が大嫌いだ。
面白くない。というか不愉快。
下品だと思う。
イジメだと思う。
頑張っている人を、他のタレントが嗤っていたりする。
毒舌というのもよくわからない。
美人をもてはやしたり、媚びをうったり、活字で強調したり、、、。
だいたいタレントたちも楽しそうじゃない。必死さは伝わるけど。必死にやっても、面白くないです、全く。
全くエレガントではない。
全廃を求めたいほどだ。下劣。卑怯。
他人を嗤う人たちは、バラエティ番組を模倣しているのだと思う。
☆
自分から笑顔を作っても、人によっては「へらへらするな!」と思う人もいるだろう。笑顔のタイミングを間違えれば、馬鹿にしている嗤いにとられることもある。
好意の笑顔が、悪意の笑顔に…。
それでも私は、笑わないよりは笑う方がいいと思うし、
笑われても、笑ってもらう方がいい。
世の中にはどうしようもないことがある、それでも笑ってほしいんだ
スマートでエレガントな道化になりたいと思う。