挨拶

  彼氏が(12月に挨拶しに行こうと思う)って言うのはきいてた。

  私は泊まりに行く時は泊まりに行くと言っていたけど、わりと不審がられていたと思う。

  ざっっくりと彼氏の家庭環境・仕事状況は伝えてみた。

  とくだん、私の父母の興味をそそらなかったようだ。質問はなかった。私は42歳だ。彼氏は49歳だ。あたたかく見守ってくれてるのか、それともまだ子供扱いというか半人前だと思われているのか。

 

 

「12月の、いつ、来るの」私が問うたら彼氏はスケジュール見せる。見る

 

「16日しかないじゃん」

 「繁忙期やけ。非常勤だけど」

 

「夜はダメなの」

 「普通は昼間やろ。挨拶するの」

「ご飯ご馳走するから会おうって夜に(店で)セッティングするのはダメなん?話すことなかったら食べれるやん。することあるから気が楽やん」

 「それは次の段階だから」

 「まずは挨拶、それから次」

 「、、、」

 「正式に挨拶するのは1月あたり。ちゃんと挨拶しに行くのが…、その、最初は挨拶やろ。お付き合いさせてもらってます、ていう」

 「、、、」

「それから正式に申しこむんで」

 「、、、」

「いいやろ?どうなん」

 いいのかな、これで

 

  「どうなん」 

 

  返事しなかったら次の話題になっていった。ゴーンがビーンに似てるとか、今日は段々と雨になるとか、トラクターを移動するから乗せてほしいとか。

 

  どうなん?

  

  子供つくるか?って話になったらできたらやろうとなった。お父さん、成人式は70やないか。あー。成人が18だったとしてもだよ。

  

  人ってなんの為に生きるんだろ。

  自分が死んだらこの人は残されて悲しいんじゃないかなと思って、分身を残したくなるのではないか。

  私の代わりにこの子がいます

  俺の代わりにそばにいてやれ

 

  そもそもはその愛情なのかな

 

  愛情で繋がっていくんだな

 

 

  ☆

 

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