東村アキコさんの『かくかくしかじか』
コレは泣いてしまうかも、と1巻の最初の方から思ったのだけど、やっぱり一気に読んでしまってやっぱり泣いてしまった。
漫画なのにね。
でも漫画だからかな。
テーマがテーマだからな。東村アキコさんの自伝なのです。
ダメな自分が真っ直ぐな先生に鍛えられて成長しましたってあらすじなのですが、今って、ダメな自分も自分なのだから受け入れてあげようよみたいな風潮もあるから、なんというかガツンときたな。同年代だからかな。竹刀を持ってスポ根みたいな鍛え方するんだけど、フリッパーズとかオリーブ少女とかそういう世代なので、かみ合わないけど、なんか通じちゃう。真っ直ぐさが、カッコ悪いんだけどカッコイイの。主人公はズルしちゃう。だけど「今ならわかる」って何度も描いてる、「先生は正しかった」って。遠回りかもしれないけど、真っ直ぐ進むことでダメな時を乗り越えるのよね。そういう乗り切り方なのよね。それもありだなー。。。この無茶苦茶スパルタな先生、怖いけどとても優しくてヒーローみたいにカッコイイです。
宮崎県いいな^_^行ってみたくなりました。
美大もいいな^_^ダメになりそう。
私の友達のゆきちゃんはなかなかだ。色々と手放したことで、今ゆるゆると幸せをかみしめている。諦めることから始まった。
子供を持たなくてもいい。仕事は辞めてもいい。気がのらなかったらやらない。ぼーっとして過ごしたりするらしい。
ぼーっとしてたらいけない気がしてしまうのは、社会に毒されているのかも。
ぼーっと過ごせる贅沢を満喫すればいい。
「よーし!ひきこもるぞー!」と拳を握ってブックオフから出てくる私は、やる気が溢れていていけない。ひきこもる時はひっそりと、気がのらない、と呟くのが正解な気がする。
朝露を見ると、とても清々しい気持ちになる。夜が明けて朝になる。
考えても答えなんか出ないんだなと思う。
答えは最初から出ている。きっと